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自炊生活)重すぎない断裁機が欲しい

小さな頃、本に囲まれて暮らせればいいなとと夢想した。特段読書家だった訳じゃない。でも知識に囲まれて守られて生活するという環境が好きだったのだと想う。あるいは、司書だった母の影響か。

それが明らかに変わってきた。荘厳さよりも手軽さ。自炊を始めて、豪華本を断裁した辺りが転機だったと思う。未だに本をバラバラにする時には一抹の悲哀と罪悪感を感じるけれど、このまま死蔵するよりも、少しでも見える化してあげた方が、本も喜ぶのではないかと思えるようになっている。ついでに言うと、これも「終活」の一つ。遺された人も捨て難いもんね、本とかは。

今は、電子書籍の形態には満足の行くものが少ない。でも明らかに楽である。探すのも、読むのも。経年劣化した紙の匂いも、懐かしくはあるけれど、ハウスダストにアレルギーを持つ身としては、早々に次の付き合い方を模索しておいた方が良い気もする。新たに買い揃える資金も、占有スペースが開放されないのも困るので、断裁してPDF化していくのは、当然過ぎる結果だった。

当初は、カッターナイフと定規での断裁。それでも100冊ほどはやったと思う。でも徐々に、疲れと品質の両面から不満が募る。どうやったって綺麗に切るのが大変だ。で、断裁機に移っていく。初めは小さなもの。手先は器用な方だと思っているので、頑張れると信じてた。でもひん曲がった切断面を見ていて、気が萎えていく。自炊欲に冷水が掛けられていく。そこで大きな断裁機@ヤフオク。


上に乗っているのが最初の簡易断裁機、下のあるゴッツいのが今の友。1冊目には感動すら感じる。綺麗に切れた時の手に残る感覚がまた嬉しい。ちゃんと葬ってあげたよ、という気分もまとう。これから読むというのに。どこか「本」という殻から外に出してあげたような感覚。

そして残された不満の一つが少し緩和されようとしている。断裁機が手軽になってくれる。我が家への導入は未定だけれど、大きさ的に無駄な部分が多々あったので、先ずは買った気になって喜びたい。5Kgは軽いとは言い難いけれど、往年のパソコンと比べたら全然OK。更に、置くとき、運ぶときへの配慮があって嬉しい。

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プラス株式会社ステーショナリーカンパニー / PLUS Stationery/コンパクト断裁機 PK-113

何か、愛称がほしいなぁ…

物欲も、うずく春かいな、と。