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[153] 石橋を渡る、叩き壊してでも渡る

絶望的と揶揄される昨今、試練は幾つも転がっている。何かをしようとした途端に様々な壁に出くわす。対岸の見えない河に出会うこともある。そこで諦めるか、立ち上がるか。そこは、何かしらの価値が試される舞台であり、何かが終わり何かが始まる季節なのだろう。 壁を前にして、大河を前にして、...

[152] 衝撃波(Shockwave)

星野之宣の作品に「超新星メギド」というのがある。超新星の爆発を発見した博士と地球との半生記だ。超新星の爆発は、光の第一波、X線などの目に見えぬ第二波、そして爆発の衝撃波とも言うべき第三波が地球を襲う。人類は、ただ座して死を待つのではなく、備え抗う道を選ぶ。そこに悲劇があり、友情...

[151] 電子書籍 第二幕

綺麗な足を組んだ女性が向かいの座席にいる。熱心に活字を追っている。こちらに向けた表紙から、それが「悩む力」だと分かる。真剣に読む眼差しが鋭い。本人には申し訳ないが、その多少の悩ましい姿とそのタイトルが笑いを誘う。 電車の中ではマンガも相変わらず多い。しかも、中高年が増えた気が...