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[023] 悪夢

夢を見た。この年齢になっても、冷汗をかいて、飛び起きるようなのを。 夢の中でサイトのリニューアルを検討していた。エンジニア代表と基盤系代表とデザイナ代表の私のチーム。我々だけが当初から呼ばれた訳ではないチーム。 要件定義をして、システム設計をして、さぁ作り出そうといった時...

[022] キャリアパス

優れたエンジニアは、優れたマネージャになれるのか。 会社と言う組織に属すると、会社の新陳代謝や成長という意味でも人間の流出が必要になってくる。業績悪化を原因に一時的にでも新卒採用を停止した場合、組織の構成のバランスが狂い、それを再びバランスの取れた状態にするのには業績を戻す以...

[021] 情報の蓄積

Webサイトの開発をサポートするツールを開発しようとしている。自分たちの作業で手一杯というのが本音だが、さすがにリリースされたときには時代遅れでした、というのは悲しい。だから業界動向は努めて見るようにしている。 メールマガジン、Webサイト、各種メディア。自分のアンテナに触れ...

[020] 煙草とデザイナ

Webデザインの打合せをする。一通りの話を済ませた後、それぞれがしばし考え込んだ。依頼したデザイナは、視線を資料からそらすことなく、胸元を探り煙草を出す。そのまま火をつけ、煙の流れる方向も考えずに吐き出した。今ままで飲んでいた缶コーヒーをそのまま灰皿にして。 その時、私は三つ...

[019] 羊羹と物語ともらった勇気

2002年11月20日、Macromedia DevCon Japan 2002。福井信蔵氏が「新しいパラダイムの中でのデザイン」と題して、Webサイトのデザインについて語る。 遅れたため最前列に通されて、氏のプレゼンを大画面で堪能できた。何よりも印象に残ったのは、「とらや」...

[018] mail

「 mail ではニュアンス伝わらないでしょ?」と、また声がする。どうも mail は好意的に見られない傾向がある。特に年配の方に。便利なんだけどねぇ、と前置きされれば良いほうだ。 手紙が普及しだした頃、手紙もそんな風に悪口をたたかれたのだろうか。話はやはり会ってこそでしょう...

[017] 競合調査/サイト解析/育成

サイト開発をする際、勿論競合サイトや直接は接点がなくても参考になるサイトにはお邪魔する。色々とページを繰りながら、感心したり、イライラしたり、勝てるなぁと自惚れたり。時には、こりゃ勝てんわ、と思うことも。 それでも、そのサイト観察のレポートを書けと言われて、大抵困る。全体印象...

[016] 時間

インターネット時代に入って、私達は何を得て何を失ったのだろう。....どちらも「時間」ではないだろうか。 特定の情報が欲しいとする。ネット前なら、図書館や人づてに情報の尻尾を嗅ぎまわり、全体像に迫っていく。ネット後なら、少しのキー操作で殆どのことが事足りる。直接誰かに会いに行...

[015] 損害?/会社と個人の新しい関係

先日、「従業員のインターネット私用がもたらす損害についての試算」という記事が流れた。「勤務時間中に毎週約1時間、私用にインターネットを利用している」という情報と時給等から、日本全体で年間1兆7,000億円の「損害」と試算した。 社員の私的ネット利用は損害であるのか。いや、そも...

[014] Ridual的Webサイト哲学論?

Webサイトを視覚化して扱おうと考える。構成要素を何らかのメタファに分類する必要がでる。Ridualでは、サイトに最低限必要な5つの基本要素を考えた。ゾーン、ページ、リンク、URL、コメント。それぞれを「Unit(ユニット)」と呼ぶ。それぞれのユニットに「プロパティ」が存在する。...

[013] オフィス環境/ワークスペース

自宅から車で30分圏内にズーラシアという広大な動物園がある。敷地面積約53.3(現在は28.9)ヘクタール、展示動物約60種500点。日本最大級の動物園。 動物園の情報をこまめに見ている訳ではなくても、最近の動物園は昔と少し違うことには気が付く。昔の動物園は、絵に書いたような...

[012] 会議

はるか昔、神からの使命を受けて、誰とも相談せずに世界最大のプロジェクトに挑んだ男がいた。巨大な箱舟を丘に建造し、世界中の動物達を載せ、豪雨を乗り越えた。「ノアの箱舟」のノア。 そのノアについて、クリスチャン雑誌「clay(クレイ)」にこんな文書が載っていた、「ノアが箱舟建設委...

[011] デザイナとエンジニア

2001年8月、シアトルで行われた「Web Design World 2001」に、幸運にも参加できた。デザイン系のセッションの中に、余りにも異質なセッションが混じっていた。「XML's Successes and Failures(XMLの成功と失敗)」、講演者はXML...

[010] 情報共有

Webサイト開発を行う場合、直接的にページやリソースに関係する作業ばかりが必要なのではない。どんな仕事でも同じだろうが、情報共有の部分が大きな割合を占めている。 Ridualはサイト開発に直接関係する部分を狙っているが、その出力であるPIP(Project Informati...

[009] 人材

Webサイト開発に必要な人材とはどんな人達だろう。どんな崖をもものともせずに皆を先導してくれるリーダか。とにかくキチンと仕事をこなせるカッチリ屋さんか。それとも奇抜なアイデアがあふれ出る生まれながらのデザイナか。 もちろんこれらの人達がそれなりに揃っていなければ大きなサイト開...

[008] チームのレベルアップとツールと

リレーのチームの監督になったとする。早い選手を更に早くするか、遅い選手を少しでも早くするか。総タイムはどちらが容易に縮まるだろうか。 Webサイト開発のチーム作りは、それに似ている気がする。Flashの花形選手の効率を優先するか、HTMLをしっかり仕上げるコーダーを優先するの...

[007] 後進育成

大学を出て最初に就職したのが DEC であった事を、いつ思い返しても幸運だと思う。何が恵まれていたのか、それは人材とそれを育くむシステムとインフラだった。  私が入社したとき、数年上のK氏がインストラクター役でついてくれた。大学では NEC 98シリーズを少しいじって、モータ...

[006] 自社開発

Webサイト開発ツールが低価格化する中、自社開発で何かを作るとはどんな意味があるのだろうか。この Ridual を見せるたびにケゲンな顔をされる。しかも、何故 NRI が?、とも。 若い方と仕事をすると、少し違和感に襲われることがある。HTMLを書いているのに、出てくる言葉が...

[005] Webサイト開発手法

Webの先達の話に触れるのが好きだ。有名誌に載っている連載は大抵目を通すし、機会あるたびにセミナーにも参加する。大抵うなづいたり感心したりするばかりだ。 自分の経験も交えて整理をしてみた。どの手法も、最大の敵は、「戻し」だろう。ある程度作業が進んだ上で、クライアントの意向等か...

[004] XMLと、One source Multi View

サイト情報を記述するのに、XMLを活用した。では、そもそもXMLとは何か、採用理由はなんだったのか。 XMLは、高々30ページの仕様書で定義されている。解説をつけると300頁ほどの分量になるが、基本的な要点は以下の通り; 1) 文頭にXML宣言文(version情報/文字...

[003] 絵の力と脇役と

次の英単語の意味は?:Illustrate 数年前にどこかの英語の試験で出た問題。職業のイラストレータしか頭にない者へのひっかけ問題で、答えの選択肢には「絵を描く」というのがない。「説明する」がその時選ぶべき答えだった。 「絵を描く」ことが、「説明する」ことにつながってい...

[002] もっとよいやりかたは必ずある

何人かでチームを組んでサイト開発を行う。最初は色々とゴタゴタがあっても、共に進んで行けるなら、その内にチームワークが生まれてくる。プロジェクトを何本か経験するうちに、アウンの呼吸で開発が進むようになる。詳細な指示を出さなくても、チーム内だけで通じ合える言葉のような記号のようなモノ...

[001] もっとよい「道」が創りたい

Webサイトは、情報の集積地である。様々なニーズに対応できるように様々な角度から情報アクセスの経路を考えて設計される。サイト設計をする際の醍醐味は、通常は絡み合いこんがらがっている情報をほぐし、対象とするユーザがアクセスしやすいように「道」を作っていく点にあるように感じる。そして...