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[050] ライフライン

遥か昔に読んで今尚心から離れない文書や絵がある。マンガばかり読んでいた高校生の頃に出会った坂口尚は今でも特別な存在だ。彼の作品はマンガというよりも、詩に近い。若くしてこの世を去ったが、今でも彼の新作を無性に読みたくなる。 代表作と言っても良いだろう作品に「12色物語」という短...

[049] 理解し合えぬ人たち

Webの世界に入った時から、理解し合えぬ人たちとの出会いが増えた。1つのサイトを作り上げようという共通のゴールを持ちながら、気が付くと何故か互いの足を引っ張り合うことを重ねる。良きサイトのためのアイデア出しを目的とする話し合いでも、自分で何ら新しいアイデアを持参せず、相手のアイデ...

[048] 機内サービス

約一年ぶりに海外出張に行く。航空会社は最近は○社に決めている。溜まったマイレージが惜しいというのが本音だが、もう一つ理由がある。 この○社の機内サービスは定評がある。悪い方の定評だ。海外旅行を知っている人に、○社で行くと云うと大抵は眉間にしわを寄せる。時には「マゾだったのか?...

[047] 怒り

怒りは心の中で腐敗する。確か落合恵子氏がどこかで言っていた言葉だ。最近それを時々感じる。何かに怒りを感じ、それを心の中に貯めておくと、徐々に不機嫌である時間が長くなる。怒りを貯めながら、不平を言葉にすると、口から出た言葉が更に怒りを増殖させる。 クライアントのサイトを作るとき...

[046] うざい

Ridual開発陣の中に、「うざい」という言葉を使うメンバがいた。私は彼女のその言葉をかなり信頼していた。 うざい (主に若者語で)面倒だ。うっとうしい。「うぜえ」とも。〔「うざったい」の略からか〕 三省堂「デイリー 新語辞典」より うざった・い (形)俗に、ごちゃご...

[045] 人参

眼の前に何があったら、前に出る気持ちが増幅されるか。どんな人参がぶら下げられたらやる気になるか。何が自分のモティベーションを上げ下げさせるか。 先日ある話を聞きながら、色々と考えてしまった。Web界でもっと頑張ろうとする条件は何だろう。金儲けだろうか、技術的好奇心だろうか、会...

[044] Flash Conference 2003

Flashに特化したカンファレンス。Flashの様々な顔を間近に見れた一日。公式発表はまだないけれど、約2000人。当初1500人目標とどこかで聞き、しかも有料で大丈夫かと心配したのは、老婆心もいいところだった。 構成は、午前中にキーノート。CEOロブ・バージェス氏、お馴染み...

[043] Flash

今現在、私が担当している業務は大きく分類して二つ。RidualとFlash。Ridualから見て、Flashは三つの意味を持つ。1つは、解析対象。次にRidualが将来的に吐き出すアウトプットへの期待、そして最後が予算的な問題。 Ridualは、まだVer.1(V1)の販売に...

[042] 内幕

映画は監督のものか、プロデューサのモノか。時々気になって考える問題。Ridualを開発していて、同じようなことを考えることがある。 私は社内で予算を集めて、数多の会議を通過させる。仕上がったモノをテストしてどこまで通用するか評価する。勿論クレームもつける。方向性を決め、販売に...

[041] 規格

ブラウザとかけて、子育てととく、そのココロは「甘やかすと後がたいへん」。 最近つくづくそう思う。Ridual Version1.0(V1)の開発を進めていて、色々なページを解析している。ブラウザで如何に見えようと、Ridualはお構いなく冷淡に解析をする。解析エンジンはJav...

[040] Version 1.0

サイト開発は、その対象者の見極めから始めてきた。どんなユーザに、どんな情報を、どのように見てもらうか。そこが常にスタートポイントだ。その対象者がピンポイントで、更にかなりムツカしい層だとしたら...。www.Ridual.jpサイトは、まさにそんなサイトだった。 Ridual...

[039] 学生

先日ひょんなことから、某マルチメディアスクールの卒展みたいなものに呼ばれた。ただ座って、学生の発表を聞いていれば良いのだと、気楽な気持ちで招待を受けたのだが、当日受付で講評をしてくれと頼まれた。 Webサイトを見回りながら、色々と辛口の独り言はぶつぶつと言っているのだが、公の...

[038] 休息

仕事のやり方を見ていて、2つのタイプがあることに気がつく。1つは休息をとるのが上手な人と、それが下手な人。 昔米国でゴールドラッシュが起こったとき、多くが我先に西部へ向かおうとした。なんでも現地集合した順に良い場所をあげるという話だったようだ。鉄道の駅に近い所が「良い場所」を...

[037] 体験と直感

Webは、「体験」を提供する場になっている、そうだ。 しかし、開発現場では、色々なムズムズがある。例えば、ある場面で、Flash を使うべきだと感じたとする。それを関係各所と協議する。そもそもFlashって何?、という所から話す時もある。散々話して、試作も見せて、これ以上何を...

[036] 儲けられないデザイナは悪いデザイナか

Ridualの製品化を考えて市場調査を進めていて、気になる動きを感じてきた。最近のデザイナに対する要求で、「儲けることができるか」という点への力点を強く感じる点だ。 自分の技術を高めることと、それで儲けるられることとは少し異なるスキルが必要だ。自分の技術を適正価格で売る技術。...

[035] 壁

Webの目に見える最大の利点は何か。人によって答えは違うだろうが、私にとっては情報へのアクセススピード。ここが根幹に感じるから、Webサイトが増えるたびに議論される、「中抜き」論は異論なく受け入れられる。様々な情報伝達の、ただ情報を伝達するだけの層が薄くなる現象。お客さんの声を、...

[034] 人材育成と子分育て

人、特に後継者を育てる方法は多々あるだろうが、大きく二つに大別できる気がしている。特定の候補者に集中して育てていくタイプと、全体を対象に育てながら結果として数人に絞るタイプ。 どちらかというと、前者が圧倒的に多く目につく。これはと思う人間にどんどん仕込んでいく。常に侍らせる。...

[033] 希望

Ridualの話をさせてもらうとき、幾つかのパターンで話させてもらう。Webサイト作りに一番大切なのは時間である、そして最終成果物を見て、今現在何をすべきか考えるべきである、と。 時間の話はとにかく立ち止まっては駄目だの一言に尽きる。人は考えるものである、だから時間を与えては...

[032] セミナー

1996年当時、マルチメディアスクールに所属していたこともあり、頻繁にセミナーや授業に参加した。PhotoshopやIllustratorを学んだのはそこでだった。最近、後進育成という言葉を私自身が口にするようになっているので、現状を知りたくて、時間と予算があればセミナーに参加し...

[031] ゴジラ、メイド・イン・チャイナ

子供の頃、よく怪獣遊びをした。レゴで作った町や、枯葉や木切れの大都会を、ビニール製の怪獣を闊歩させた。何をやっていたのかは憶えていないが、それが楽しかったことだけは分かっている。けれど、その怪獣に不満を持っていたのも憶えている。怪獣の目や模様の塗り方が雑だった。今見ると昔の映像は...

[030] 継承

現在小三の娘をもつ身として、かなり先の心配をしている。何十年後かにいきなり会って欲しいと言われ、見知らぬ男性と席と共にする日のことである。さほど人に対して先入観も持たない方だし、常時一緒に居ないのであればたいていの人とは、まぁ上手くやっていけるだろうとは思っている。しかし、毎朝通...

[029] プレゼン

プレゼンをする機会が増えてきた。少し前まではPowerPointで資料を作成していたが、最近は意図的に止めてしまった。最近はswf(Flash)のみに近い。 何が嬉しくて、PowerPointから離れるのか。プレゼン時の軽快さと拡大表示機能。そして配布時のソースを渡さない気軽...

[028] ER

先日漸く「ER:緊急救命室 VI」を見終えた。シカゴの病院を舞台にした骨太な人間ドラマ。実際には不可能に近いハイレベルな医療技術が主人公達に要求される医療現場において、各人の個性や性(さが)を引きずりながら、自分の出来る限りの努力を尽くす。シリーズ6作目(日本版最新はVII?)。...

[027] 肥えた目

「最近の子供は目が肥えている」。最近朝日新聞のどこかの特集で語られた言葉。語ったのはゲーム業界の方で、何がウケるのか予想が付かないという趣旨だった(確か「学ぶ意欲」という特集だったと思ったんですが、見つけられませんでした)。 でもこの言葉を何度か読み返して、自分の体験も踏まえ...

[026] モノ:CLIEというデバイスと情報の形

今期せずしてハマッているものがある。CLIE PEG-NX70V(以下単に「CLIE」)。パームは幾つかの機種を触ってきたのでパーム機としての新鮮さは解像度程度。ハマッているのは、「CLIE Mail」と「NetFront」。 Mailとは基本的に削除しない、というのが今まで...

[025] 道

青森市から竜飛岬に向かって1/3程度(青森市寄り)の所にある村がある。妻の実家があり年に一度程度そこを訪ねる。目の前が湾に面し、後ろは少しの田畑を経て山々。陽は山側に沈むので日の暮れは早い。養殖だけど採れたてのホタテに醤油をかけてただ焼いて喰らうと生きていることを感謝したくなる。...

[024] 圧倒的品質

今まで幾つかのサイト開発に携わってきた。それぞれで、初期構想を詰める段階でその後の「ある流れ」が決まってしまっていた気がする。 単一の部隊で開発を進めるならば、アイデアだしの仕事は分散しないし、複数人で取り掛かっても気心が知れている分だけ、アイデアの収束が早い。しかし、複数部...