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[WDE034] Webサイト上の問題をどのように解決すべきか

Webサイトのテストについて,前回に引き続き,もう少し掘り下げてみたいと思います。今回は,開発が進み,実装工程からテスト工程に移った後,効率よく品質をチェックする方法を考えてみます。 第34回 Webサイト上の問題をどのように解決すべきか

[WDE033] Webサイトのテストを,上手にマネジメントするには

Webサイトをテストする方法について,前回に引き続き,もう少し掘り下げてみたいと思います。これまでは,個人的に行える範囲の方法を書いてきましたが,今回は,もう少し規模の大きなプロジェクトでテストする場合のヒントにしてもらえれば幸いです。 第33回 Webサイトのテストを,...

[WDE032] フリーのツールでWebデザインをテストする

Webサイトのテストについて,前回に引き続き,もう少し掘り下げてみたいと思います。  画面キャプチャを中心にした「テスト集計」は,画像ファイルを地道に整理すればよいので取り扱いは比較的ラクです。しかし修正を考えると,ソースが見えたり,編集できる状態のテスト結果を残せたほうが開発...

[WDE031] Webデザインをテストする方法

Webサイトを構築する際に最も面倒なタスクの一つがWebデザインの「テスト」だと思います。様々なブラウザとOSの組み合わせがあり,一つのブラウザのために何かを犠牲にして,根本的に設計を見直すことにもなりかねない可能性を探す作業でもあります。今回は,テストを行うときのヒントを取り...

[WDE030] 良いサイトは,サイトの「利用」され方を知っている

しばらくマーケティング的な観点からWebデザインについて書いてきましたが,今回はそのまとめです。今後,Webサイトがどういった方向に進んでいくべきなのか,考える際の参考にしていただければと思います。 第30回 良いサイトは,サイトの「利用」され方を知っていると思います。

[WDE029] ユーザーをWebサイトへ誘導する今どきの方法

Webサイトへユーザーを誘導する方法が,少し変化してきています。少し前までは,効果的な広告や検索エンジン対策のような手法の洗練(あるいは効率化)という考え方が主流だったと思います。しかし,もう一度立ち返って,Webサイトそのものの魅力とはなんだろうかという,原点回帰的な考え方が...

[QDE028] Webデザインをマーケティングに役立てるヒント

この連載では,ユーザビリティ系の使いやすさをテーマにしていますが,今回はそれをマーケティング活動につなげていくことについて書いてみます。 第28回 Webデザインをマーケティングに役立てるヒント

[WDE027] Webデザインには「答え」がない?

この連載ではWebデザインについて様々なテーマを取り上げていますが,何度か「答えはない」という言い方で締めくくってしまっているものがあります。「はてな」や検索エンジンのおかげで,読者の皆様の感想が少し収集できる状況になり,そのことに対する不満をいくつか目にするようになりました。...

[WDE026] どこにメニューをおくべきか,どこが画面の一等地か

Webサイトのデザインの中で,ここ2年で大きく変わりつつある「常識」があります。それは,「メニュー(索引)」の位置と「一等地」の場所です。ユーザーの閲覧環境が加速度的に変化しているという認識の下で,それでも最良のユーザビリティを提供しようとするなら,どのようなことを考えておく必...

[WDE025] 画面のレイアウトほど,緻密な戦略が必要なものはない

深夜に帰宅して家の中が真っ暗でも,自宅ならどこに電灯のスイッチがあるのか迷わないし,どこにぶつかりそうなテーブルがあるのかもわかっています。Webにおける画面のレイアウトとは,ユーザーと機能との間にこうした関係を結ぶためのものだろうと思います。初めて触れても,どこか使いやすく,...

[WDE024] 色コンプレックスを克服する方法

実は多くの人が,「色」の扱い方――色の選び方,色の使い方など――を不得意に感じているようです。かくいう私も決して得意ではありません。そこで今回は,そういった色コンプレックスを克服する方法を取り上げてみましょう。 第24回 色コンプレックスを克服する方法

[WDE023] 「色」が持っている三つのチカラ

前回に引き続き,「色」の話をします。前回は,「色を決めるプロセス」に触れましたが,今回は色がユーザーに届いた後,どんな「効果」を発揮するのかを考えてみます。 第23回 「色」が持っている三つのチカラ

[WDE022] 適切な「色」の選び方

Webサイトを設計する際,「色」は様々な問題を起こします。開発者それぞれの想いが込められやすいのかもしれません。開発末期になってから,色の変更指示で不眠開発になるという話は,いまだ昔話にはなっていません。 第22回 適切な「色」の選び方

[WDE021] 開発する側の都合で画面を設計していないか

HTML型のWebアプリケーションのページ遷移では,基本的にはすべてのデータ処理をサーバーに任せるのが一般的でしょう。JavaScriptなどを用いて,ある程度クライアント(ユーザーのブラウザ上)でデータ処理をすることも可能ですが,主流はサーバーに完全に任せるスタイルだと思いま...

[125] Web屋 2.0

Web屋の仕事とは何か。簡潔に言うと、「情報」を「コミュニケーション」の形にすること。情報が「点」であるならば、それを結ぶ「線」を作ること。そうした点たちが行き交う「路」を作ること。最近強くそう思わされる。 プロジェクトが始まると、いや正確には打診がきた段階から、いつも決まっ...

[WDE020] お姉さんが教えてくれるユーザー・インタフェース

第16回でどんなボタンが押しやすいかという話をしたとき,様々な形状のボタンの絵をお見せして皆さんに質問を投げかけました。その後,私の近くで直接声をかけられる範囲でヒアリングをしてみたところ,「押したくなるボタン」というのは,女性のイラストが入ったボタンが一番多いという結果になり...

[124] 冥王星2.0

冥王星(Pluto)が「格下げ」になる。国際天文学連合(IAU)が長く続いた議論に終止符を打った。発見された1930年以来「惑星」の地位にあった冥王星は、今後「矮(わい)惑星」(dwarf planet)という新分類に入れられる。 < http://journal.my...

[123] mixi:繋げるモノ、繋がるモノ

偶然出会った方からのお誘いで始めたmixiに、どっぷりつかっている。約2年弱。毎日ではないけれど、気軽に自分のスクラップブック兼日記帳になっている。ここを通して新たに出会った人、リアルで知り合ってmixiで交流した人、久々に再会した人。そして、新たに出会った考え方、生き方、コミ...

[WDE019] リッチなUIにおけるアクセシビリティ

Rich Internet Application(RIA)やリッチ・クライアントの開発者にとって,「アクセシビリティ」はあまり触れたくない話題の一つです。リッチ~の根底にあるのは,視覚的な効果を一つの“強み”として掲げることです。これに対しアクセシビリティは,情報を“広く平等...

[WDE018] ユーザー・インタフェース作りに必要なマーケティング感覚

Webアプリケーションを開発する際に,対象ユーザーを考慮することの大切さについて見てきました。今回は,ユーザー・インタフェース(UI)設計にも,マーケティング感覚が必要なことを考えてみましょう。 第18回 ユーザー・インタフェース作りに必要なマーケティング感覚

[WDE017] 画面の切り替えを快適にする“演出”

従来型のWebアプリケーションいわゆるHTML型と,RIA(Rich Internet Application)型との最大の違いは,「画面遷移」の考え方です。今回は,代表的な画面遷移の手法を紹介しましょう。 第17回 画面の切り替えを快適にする“演出”

[122] 進化と深化

「進化」と「深化」を、意識的に使い分けている。「進化」は極力使わないようにしている。理由は二つ。一つは宗教的なもの、私は自分の先祖がミジンコであるとは思いたくないので、今は学校で習った進化論には距離を置いている。 もう一つの理由は、「進み変(化)わっていく」ということがシック...

[WDE016] ボタンを押させるテクニック

対象とするユーザーの“慣れや知識”によって,画面の構成を変えたほうが伝わりやすいとすれば,その画面上に乗せられる「ユーザー・インタフェース(UI)部品」の色や形状も,ユーザーに応じて変えるべきでしょう。今回は,代表的なUI部品でありながら,なかなか思うように押してくれない「ボタ...

[121] プロにとっての「癒し」

先日、若い開発者の方と話をした。バグ潰しの日々に疲れたとぼやきつつ、今日はひとつ良いことがあったと目を輝かせる。「きれいなクラス定義を見たんです、癒されました」、本当に嬉しそうな台詞に圧倒される。 クラス定義とは、オブジェクト指向プログラミングの領域の話である。文字列が並んで...

[WDE015] ユーザーの“慣れや知識”に応じてUIを変える方法

今回は,対象ユーザーの絞り込みと,その実装方法について取上げます。 どんなユーザー・インタフェース(UI)も,「対象ユーザー」を考慮しないことには,何もスタートしません。誰に何を届けたいのか,これが最初に考えるべきことであり,それを決めることで,サイトやアプリケーションの構造...

[120] 知るということ

■素人さんとの会話 先日、ある会社の人と話をした。開口一番、その方が言った言葉は、「私達を知っていましたか」。業務分野としては重なる部分の多い会社ではあるが、知らなかった。少しためらいながらも、正直に「いいえ」と答える。 一応、メディアには毎日触れる。ネット系も個人でスクラ...

[WDE014] “読まれない”注意事項を読ませる方法

今回取り上げるのは,ほとんどのユーザーが読んでくれないのに,用意しなければならない“悩ましい”ユーザー・インタフェース(UI)部品――「(長めの)文言」――すなわち,注意事項などの説明文です。 どんなシステムであろうと,熟練ユーザーのみを対象にしない限り,何かしらの「説明文」...

[119] エクスペリエンス・エンジニアリング

ソフトウェア開発環境展(SODEC) に参加した。三日間の会期中、一日二回、計六回のミニセミナーで話す。座ってくれる方ゼロの回もあり、なかなか精神的にタフなもの。広い会場の路地裏で話すようなものだから、しょうがない。 タイトルは、「エクスペリエンス・エンジニアリング」。テーマ...

[WDE013] ユーザーが理解しやすい「表」をどうデザインするか

一般的なRIA(Rich Internet Application)システムの作り方から,もう少し具体的な考え方に話を移しましょう。テーマは,「表」です。 第13回 ユーザーが理解しやすい「表」をどうデザインするか

[WDE012] 人にやさしい業務アプリを実現する方法

ユーザビリティの優劣を,できあがったアプリケーションやシステムに対して断じることは比較的容易です。誰であれ,自分という「被験者」が必ず一人はいるわけですから,その被験者の感想がそのまま「判断」になり得ます。 第12回 人にやさしい業務アプリを実現する方法

[118] ネット先駆者

某氏のBlogにこんな文書があった、「俺が今までやってきたことは何だったん だろうか?」。話の元は、会社でBlogとmixiが禁止されたことにある。短い文 を見つめながら、目頭が熱くなる。 Blog=Weblog、乱暴に言ってしまえばWeb上に公開する個人日記 mixi=...

[WDE011] 「おーい」で反応できるアプリケーション

「使い勝手の良いアプリケーション」とは,どのようなものでしょうか。いろいろと考えているうちに,一昔前の家庭の一コマが頭に浮かびました。着物姿のお父さんが「おーい」と言うと,奥さんがその時々に応じて,お茶やお風呂や,まさにお父さんが欲するものを準備するというシーンです。 第...

[117] 口癖

Webの仕事をしながら、私の口から出る言葉のパターンは、比較的少ない方だ と思う。大抵同じような言葉を繰り返す。語彙が少ない証拠だ。いつもは私と 近距離で仕事をする人しか聞けない言葉を、再考する。 モゥイッカイ(もぅ、一回 / 大抵は人差し指を立てて) 質問の意味や意...

[WDE010] ユーザー・インタフェース(UI)に経済効果はないのか

ユーザー・インタフェース(UI)を改善する作業を始める際,ほとんど必ず質問されることがあります。「そんなことをやって得になるのか?」「費用対効果でみて有益なのか?」---。 第10回 ユーザー・インタフェース(UI)に経済効果はないのか

[116] 指揮者、あるいはプロジェクトマネージャー(PM)

■「指揮者、すごかったね」 先日、教会で高齢者のグループの音楽奉仕があった。「音楽奉仕」とは、礼拝 中に歌や演奏をすることを指すが、「奉仕」と名が付くのは、その曲を聞かせ る対象が、人ではなく、「主(神)」であることを強調しているのだろう。 日本のクリスチャン人口は1%を切...

[WDE009] レイアウトという付加価値

デザインが持つ力を,今回は「レイアウト」という観点で見てみることにします。まず,購買システム系でありがちな下記フォームをご覧ください。大別して七項目(案件名,顧客名,納品場所,請求先,特記事項,回答希望日,優先基準)の入力をさせる画面です。 第9回 レイアウトという付加価...

[115] (そうは)思ってないでしょ?

友人や他人が本当のところどんな風に感じているのかを聞き出すのは難しい。 ストレートに質問したとしても、答えがストレートに返ってくるとは限らない。 さすがに40年強生きてくると、立場上私の職位が上となる関係が増えてくる。 具体的には、私が勤怠管理をしてたりする人たちとチームを組...

[WDE008] 求められる組織の力

今回も,Webサイトの歴史をもう少し別の角度から見てみます。「良いWebサイト」を構築しようとする場合,得てして「開発言語のスキルの高い人材」の確保に目が行きがちですが,実はその前に注意すべきことがあるということをお伝えします。結論から書くと,それは「組織の力」です。 第...

[114] 変化への期待

Webの開発において、最近感じることがある。やはりRidualは、現場にアピー ルするだけでは不十分だったのかと。競合サイトを分析し、自分たちの開発中 のサイトをデバッグできても、開発者を引き付ける力は弱いのだと。 開発現場の効率化をどんなに推し進めても、まるでチャブ台をひっ...

[WDE007] Web構築に必要とされるものとは?

より良いWebサイトを効率よく構築しようとするなら,ほぼ1995年あたりからスタートしたとされている「Web」の歴史を振り返ってみることも有意義な作業でしょう。意味あるヒントが得られるかもしれないからです。今回は,私なりの歴史認識と,どうのような技術がそのとき必要とされていたか...

[113] 人の動き

■人の動きをどこまで尊重できるのか 人が何かを選択する動きを、なるべくスムーズにできるように画面を設計する。 何が操作する人の目に入るのか、何色に注目が集まるのか、どんな動きを心地 良いと思うのか、その動きは飽きられないか。様々な視点から考える。 実際に操作できるものがあれ...

[WDE006] RIAを学習するためのヒント

Rich Internet Application(RIA)についての技術の学習をどのように行うべきか---これが開発者にとっての大きな課題となっています。開発元であるソフトベンダーでさえ,「正統な」学習マイルストーンを示せないでいます。 第6回 RIAを学習するためのヒ...

[112] Web投資の今後

■発注者側の姿勢が変わってきた 最近、Web案件の話に少し変化があるような気がしている。発注者側の姿勢が ちょっと違う。話の場に出てくる方々が、総じて若い。そして、決裁権や予算 枠を確実に持っているケースが増えてきた。 少し前までは、カップクのよい部長級とその部下達が、少な...

[WDE005] エンドユーザー・リソースという考え方

アプリケーションを開発する場合,開発する側がその開発にかけられる「コスト」という意味で,「リソース(資源)」という言葉がよく使われます。開発マシンやテスト環境を「ハードウエア・リソース」,開発者(の数)を「人的リソース」。言い方は企業などによって異なりますが,限られた資源で開発...

[111] 嘘 -たわごと-

ここ数か月の間に、何度も違和感を抱きながら、同じような内容のセミナーに 参加している。キーワードは「ユーザーエクスペリエンス」。違和感を与えて くれる相手は、名だたる開発ツールベンダー(メーカー)達。 何度聞いていも、イライラしてくる。何か勘違いしている。コブシを握り締め、 ...

[WDE004] Rich Internet Application(RIA)とは?

これまで時代背景や,システムの変遷,機能的な特徴を見てきましたが,実際のところ,Rich Internet Application(RIA)と呼ばれるシステムには,どんなものがあるのでしょうか。 第4回 Rich Internet Application(RIA)とは?

[110] 街路

職場が変わったので、最近電車に乗っている時間が増えた。なかなか疲れが抜 けない働き方をしているので、ぼーっと外や人を眺めて時間をやり過ごす。 ここ数年、ネットの中の自分に響く部分だけに没頭して来た。それで良いと思 いつつ、孤立した流れに入って行くことを、どこか恐れていた。自分...

[WDE003] Rich Internet Application(RIA)の特徴

Rich Internet Application(RIA)化の提案をすると,必ずといって良いほどぶつかる「壁」があります。「そのメリットは?」と聞かれることです。購買系の社外システム(B2Cサイト)の場合は,使い勝手を良くする=集客率を上げる=売上げ増進,というシナリオを描け...

[109] REPEAT & FADE

桜の季節。一年中、桜の樹はあるのに、春だけがそう呼ばれる。ほんの一瞬の 輝きと、それ以外の長い時間。でもその沈黙のときも、緑が深くなり、散って いきつつつ、表情を変えている。でも、桜の季節は春。 タワワな花の一群を見つめながら、どうしてこんなにきれいだと思うのかと考 える。単...

[WDE002] システムという概念の変遷

システム構築者とは,長い間そのプログラミング可能なシステムの部分のプロフェッショナルと思われてきました。様々な分類の仕方がありますが,代表的なものでは,システムを三層に分けて考え,人間に近いほうから,「フロント」「ミドル(ウエア)」「バックエンド」などと呼び,それぞれのプロフェ...

[108] 卒業

06/03/28 14:00 [108] 卒業 娘の卒業式に出る。親のことを考えてくれているのだろう、土曜日だった。お 父さんも大勢来ていたし、おじいちゃんおばあちゃん総出演のところもある。 一人ずつ大きく手を振って入場し、着席。名を呼ばれ、壇上で自分の「夢」を 一言語る。中...

[WDE001] Rich Internet Application(RIA)の時代

今のWebに足りないもの! それは,デザインとエンジニアリングが融合した世界です。この連載では,Webの「ユーザー・インタフェース(UI)」に注目し,今まで交流が深いとはいえなかった,エンジニアとデザイナが協力して,エンドユーザーの満足を勝ち取るための処方せんを考えていきます。...

[WDE000] Webデザイン エンジニアリング---目次

この数年間で,(インターネットの総称としての)Webは私たちの生活に深く関係する身近なツールになりました。様々な情報を,この環境の上で閲覧や操作できることは,特別なものから,徐々に当たり前で,なくてはならないモノに変わろうとしていると言えるでしょう。特別なものから日常のものへと...

[107] THANK YOU

Ridualのプロジェクトから離れることにした。 約五年。こんなにも深く深く関われたプロジェクトは初めてだった。色んな想 いと感謝が頭の中を巡っている。 ■Web開発のチーム競技化へ 2005年春、Ridualのサーバ化に着手した。Ver.2(R2)の公式なスタートだっ ...

[106] ドキ・ドキ

小さなときからひとりで居るのが好きだった。紙を前にして、時間を忘れて絵 を描いていた。教科書もノートも落書きだらけ。人と話すよりもモノを見つめ ている方が気が楽だった。ひとりで居ることが全然苦にならない。 教室の席も、自由がきく限り隅っこ。人に囲まれるのが苦手。食堂でも端っこ...

[105] HERO

■ 小さい頃には様々なヒーローがいた。先日電車の中で外を見ていて、そんなこ とを思い出した。反対側のホームで、幼稚園生くらいの子が、ウルトラマンの ポーズをとる。横で、お腹の大きなお母さんも一緒になって、シュワッチ。 声が聞こえた訳ではないけれど、頭の中にはその声が響いてき...

[104] かけがえのないもの

妻と一緒に買い物に行く。夕飯はなにが良いかと問われて、何でも良いと答え、 妻の機嫌が悪くなる。食材を手に取りつつ、自分が何を作れるかを考える。こ れをあーしてこーしたら食べられるかな、と妻に聞く。さぁ、と答えられて、 妻がさっき不機嫌になった気持ちを理解する。 週末に仕事を持...

[103] らせん階段

高校生の頃、深夜のラジオであるロッカーが言っていた。「人生って、テーゼ とアンチテーゼを、交互に繰り返しながら登るようなものだ」と。言葉は少し うろ覚えだが、その意味するところがずっと気になっていた。 当時は人生と呼べるほど長く生きていないので実感がなく、正しいと決めたも の...

[102] 翼あるもの

■ 聖書に、ベデスダという池のそばでの話がある。その池は、時折天の使いが舞 い降り水面が揺れる。その時、最初に水に入った人の願いが叶うという。だか ら、病を持つものが大勢集まっている。そこに38年間、その瞬間を待ち続ける、 病気の男がいる(注1)。 イエスがそこを通りかかり...

[101] 荒野をくだって

いままでのコラムの中で一番反響のあったのは、2005年の初めに書いた「 Web 開発の今後(No.77) 」。この業界の行く末を余りに絶望視しているようで、 実はタメライながら書いた。が、何人もの方から共感したという趣旨の話を聞 き、現状認識がずれてなかった事で、逆に反応に困っ...